白井悠介がこう見えてももう成人男子だった

アニメイトガールズフェスティバル2017 2日目に噴水広場で開催された「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」1st LIVE@イケブクロに参加してきました。

私はラップもヒップホップもフリースタイルもよく分かってませんが、このイベントがとにかく楽しかったので、記録に残すべくブログを書いてみたいと思います。

 

そもそも、男性声優12人を集めてラッププロジェクトをやると発表された時から、楽曲派の友人達がざわついていたので「何か面白そうなことが始まろうとしてるのかな?」ぐらいの軽い興味を持っていました。そしてそこに、ラジオのオープニングでアカペララップをする男、白井悠介さんがキャスティングされているということで興味がますます強くなり、マイクリレーアンセムのMVが発表されたところで「何これ面白い」と興味が高まったところから私のヒプノシスマイクは始まりました。

そのヒプノシスマイクが、乙女の祭典AGFの噴水広場でイベントをやり、白井さんも参加するということで、これは行かねばと今年もAGFへ白井さんのために足を向けることになりました。(3年連続3回目)

 

当日、噴水広場は人で溢れていて、私は2階(ステージから見て3階)のサイドからステージを見ていたので、正直音が反響してステージの演者の声はしっかり聞き取れなかったですが、すごく楽しかったし満足度がものすごく高いイベントでした。こんなに素晴らしいものを無料で見てしまって良いのだろうか…と悩むぐらい。とりあえずiTunesで曲買ったので、誰にかはわからないんですが許して欲しいです。

 

前のイベントが終わったら、一気に服の黒い大人達が増えて(しかも男性ばかり)ステージ上にバミりを貼り、ステージ上にターンテーブルが登場し、演者が見る用のプロンプターが準備され、「これから何かが始まる」といったワクワク感が凄かったです。

イベントの構成は、登場〜全員曲〜キャラ紹介〜生ドラマ+ラップバトル〜イケブクロソロライブ〜告知〜挨拶〜全員曲、合計1時間半の盛りだくさんの内容でした。おそらく、ヒプノシスマイクはAGF噴水広場ステージの2枠(2時間分)の枠を取っていて、その資本と運営の本気を感じました。

 

①登場〜全員曲

DJの音に合わせてステージ下手から全員が登場、衣装はキャライメージのオシャレでカッコいい服でした。白井さんは黒の細身パンツにピンクの派手柄のスカジャンでかっこよかったです。上から見てたら最初、石谷くんとか若い子だと思ったぐらいシュッとしてたし、ピンクかよく似合ってました。白井さんここ最近すごい痩せましたよね?顔のシルエットが少し前と全然違う気がしました。(ちなみにスカジャンの下のインナーは緑の縦ストライプでしたが、一回引っ込んだ後、最後の登場でインナーの裾が出ててそれはちょっと…でした)

登場してそのままの流れで全員曲を歌ったのですが、最初から噴水広場の客の盛り上がりが凄かったです。リーダーしかいないヨコハマ・シブヤ・シンジュクの他メンバーパートはカットされていて、シャンパンコールが出来なかったのが少しだけ残念でした。

パフォーマンスはどの方も全員凄かったですが、特にヒプノシスマイクは彼のためにあるのではないかというぐらい圧倒的な存在感、ヒプノシスマイクのセンター(という表現が合っているのかはわかりませんが)木村昴さんは本当に凄かった。元々ダンデビで彼の圧巻のパフォーマンスとラップは生で見ていたのですが、やっぱり凄かったです、みんな一気に持っていく勢いと強さ。ソロのところでちょっとトチってて、一瞬ステージ上が「え?」っとなったのですが、そこからの巻き返しが凄かったです。元々、小学生の頃からヒップホップが好きで、高校時代は友人との会話がラップだったという木村昴さんの、ヒプノシスマイクへの熱い思いをイベント中ずっと感じました。

そして白井さん。MVの時から乱数の高音ラップの破壊力は凄かったのですが、なんだろう…本当に白井さんって飛び道具というか、見ているとそのキモカワカッコ可愛い面白い、みたいな複雑な感情が自分の中に湧いて、やっぱりこの人を愛さずにはいられない、という気持ちになりました。

白井さんが乱数のような可愛い系のキャラを演じることって珍しいと思うのですが、なんかどこか「この白井さん見たこと&聞いたことある」と思うのは、白井さんがよくニコ生とかで女性役を演じる時の声に近いからですでしょうか。

乱数のソロパートになった瞬間、手を左右に上げて、軽やかにステージセンターに登場する白井さんはとてもキュートでした。

浅沼さんは髪色から衣装からラップまで全てカッコよくてすごい似合ってましたし、速水さんはその大御所感と美声が半端なかったです。

 

②キャラ紹介

そもそもヒプノシスマイクとは?から各チームの紹介をしてたのですが、このあたりあまり声が聞こえずあんまり覚えてません。

とりあえず、横浜のキャラ絵が出た瞬間の観客の歓声が凄かったのと、乱数のキャラ絵が出た時白井さんがあのグリコみたいなポーズを突如真似し出して笑いが止まらなかったことは覚えてます。

 

③生ドラマ+ラップバトル

一回全員ステージ裏に引っ込んで、その間にスタンドマイクと椅子が準備され、生ドラマが始まりました。

ここも、聞き取れたら聞き取れなかったりだったのですが、イケブクロディビジョンの三兄弟が、ヨコハマ・シンジュク・シブヤのリーダー3人と順番にラップバトルを繰り広げる…というようなものでした。

ドラマの合間にラップが挟まっていて、それはもちろんDJの方が生で音を入れていて、それはさながらオペラのようで、生ならではの面白さを感じました。

乱数のラップが超高速高音ラップで、それをつかえることなくミスることなくやりきる白井さんが、声優としての本気とカラオケでラップを歌っているというその実力を発揮してました。

あと、このドラマで始めて乱数のキャラのトークが披露された訳ですが、とても物凄かったです。天然ジゴロな乱数の無邪気で天真爛漫でキュートなキャラ、あざとさに溢れた動き、ポップな言葉遣い、それを白井さんが目の前で演じてるというそのコラボレーションは、なんて表現をしたら良いかわからない凄まじさがありました。

特に、手のひらを頭に当てて「ペコリ〜」と言ったところと、口の前に指でバッテンを作って「メッ!だよっ!」って言ったところで、私はその破壊力にやられました。

 

④イケブクロソロライブ

ドラマが終わり、そこからはイケブクロディビジョンの3人のソロライブでした。ソロライブだったのですが、ステージ上には3人ともいて、1人が歌ってる時も後ろで残りの2人が合いの手入れたり煽ったりして盛り上げてて、チーム感があって良かったです。

ソロ1番手は次男二郎役石谷くんの「センセンフコク」この日初めてイベントで歌を歌ったとは思えないぐらい堂々としててカッコよかったです。

合間合間に木村昴さんが合いの手入れたり、煽ったりしてたのも心強かったんじゃないかな、と思ってました。後ろからあんなにガンガン来てくれたら、前で歌っててもすごく心強そう。

イケブクロディビジョンの3人は、ニコ生を一回やっていたり、元から天﨑くんと石谷くんはお友達だったりしたからなのか、既にチーム感があって、そこもすごく良かったです。曲が終わった後に熱い握手を交わしていたのとか、グッときました。これから他のチームも色が出て来ると思うと楽しみですね。

ソロ2番手は三男三郎を演じる天﨑くんの「New star」曲調はゆったりしていて、ラップと言えばヘイ!ヨー!みたいなアップテンポのものしかしらなかったので、こうゆうラップも有りなんだと新たな発見があって面白かったです。天﨑くんの可愛い声が、綺麗な曲に合わさってすごく透明感があって良かったです。英語歌詞の時の歌い方が個人的に好きです。

「Fly high」のところで後ろで木村昴さんが両手を広げてヒラヒラ飛んでいたのも面白かったし、それにつられて他の2人もヒラヒラ飛びだすのも可愛かったです。

ソロのトリはもちろん長男一郎を演じる木村昴さんの「俺が一郎」なんていうか本当に強かったです。客の乗せ方も本当に上手くて、歌詞に「one!」「two!」「three!」と数えて行くところがあるんですが、そこを上手く客にコールさせていたり、一郎を表す一本指(人差し指)を振るように客を促したり、気付いたら客とステージが一体となって盛り上がっていました。

3人ともフルコーラスでソロ曲を歌ってくれて、満足のライブパートでした。

 

⑤告知

ステージに残りの3人が戻ってきて、告知タイムがありました。戻ってきたときに、ソロライブが終わったイケブクロの3人を讃えるようにガッチリと握手してたのが熱かったです。

告知タイム中は当たり前ですがステージ上の演者の皆さんも一緒になってステージ奥のビジョンを見ていたのですが、すごく白井さんらしいなあと思ったのが、ビジョンの映像(次に発売されるヨコハマの曲を作った人とか、キャラクターとか)に合わせていちいちオーバーにリアクションとってたところでした。

例えば「声優さんなので声がすごく良くて…」と、楽曲を提供した声優(白井さんではない)が褒められると「いやいやいや〜」と腰を低くして手をオーバーに振って謙遜したり、楽曲を提供したHOME MADE 家族のKUROさんがビジョンに登場した時は「KUROさーん!」と手を振ったり、海軍の毒島さんがビジョンに映ったときは敬礼したり、告知の間も見ていて飽きない流石のエンターテイナーでした。

 

⑥挨拶〜全員曲

最後は1人ずつ挨拶をして、多分これで終わりだろうなと思ったのですが(というのも、2階サイドから見てたものでプロンプターの内容が良く見えて、挨拶ラストの木村昴さんの段階で『あと2分』と表示されていたので、ああこれで終わりなんだな、と思ってました)木村昴さんが最後に「終わりです!!!!」と叫んだと思ったら、「最後にもう一回やるぞー!!!」と叫んで最後にもう一回全員曲をやってくれました。

最初の全員曲でトチってた木村昴さんが、最後もまたトチってた(入り間違えた?)のはみんな爆笑でしたけど、そんなアクシデントも盛り上がりに変えてしまうような勢いがありました(DJの方も、トチったあとに音を入れて煽って?ましたし)

客席も完全にあったまってたので、段々とコールの声が大きくなってきて、最初よりますますステージと客席の一体感が増していました。早く12人バージョンのマイクリレーアンセムを生で聴いて盛り上がりたいです。

白井さんは、2回目は更にノリノリで跳びはねてステージセンターに登場し、客席が沸いてました。やっぱり面白カッコ可愛面白かったです。

イベントは約1時間半で終了。まさかこんな長時間やってくれるとは思っていなかったですし、内容も盛りだくさんで本当に満足度の高い良いイベントでした。

 

 

全員曲の木村昴さん演じる一郎パートに「二次元でも三次元でも俺は俺だから、決めつける奴らは一昨日来い」という歌詞があるのですが、これがすごく深いなと思いました。

今、二次元の三次元化や三次元が二次元に近づいたり、それに伴い様々な論争が発生したり、色んなところであれこれ起こっている印象を個人的に持っているのですが、ヒプノシスマイクは最初から「二次元でも三次元でも俺は俺」「決めつけるな」と宣言しているんですね。

ヒプノシスマイクのマイクリレーアンセムのMVが公開され初めて見たときに、キャラクター絵だけじゃなく声優さんのレコーディング風景も組み込まれていて、すごく不思議な感じがしたことを覚えてます。そして、私は声優オタクなので「なんて声優オタクに優しい作りなんだろう」と感動したのですが、今考えるとそんな考えもヒプノシスマイクにとっては野暮で、二次元も三次元も関係ないんですよね、きっと。

ヒプノシスマイクの世界は「言葉が力を持つことになった世界」なので、声を使い言葉を操る職業である声優との親和性の高さも、非常に面白いですよね。

もちろん、キャラクターもきちんとそこにいるんですが、その裏にいる声優さんの魅力が更に乗っかって、相乗効果が生み出されていくのがヒプノシスマイクなのかな、と個人的に思いました。

 

 

ニコ生やイベントがどんどん決まり、ヒプノシスマイクは声優さんが前に出てくる機会も多そうですし、白井さんの魅力が余すところなく発揮されるコンテンツになること間違いなし、と今から今後の展開に期待しかありません。

ヒップホップやラップ初心者の私でもこんなに楽しいヒプノシスマイク、そしてシブヤディビジョンと乱数と白井さんをこれからも応援していきたいです。

 

Division All Stars「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」Music Video - YouTube